アンケート集計自由記述分析(アフターコーディング)
アンケートに含まれる自由記述(FA)の内容を読みやすくしたり、自由記述の内容を集計・分析(アフターコーディング)します。意味を分類する事でより見やすいグラフにする事も可能です。
アンケートや調査票の設問は一般的に大きく分けて、選択式設問や任意の数値を記入する設問(数値回答)と自由記述設問(FA)とに分かれます。
選択式の設問に比べて自由記述(回答者が文字を自由に書く設問)にはアンケート設計者が気づかなかった『記載者の本当の声』や『より詳細な意見』が含まれている可能性があります。
回答者の自由な記述から多様な内容を得ることが出来ますが、紙媒体から単に文字をデータ化しただけでは見づらい場合があり、せっかくのご意見が見逃されてしまう可能性があります。
そこでシ・ブリュでは自由記述設問ごとのリストを作成する「FAリスト化」
その自由記述にはどういった内容が含まれているのかを読み解き、カテゴリごとに分類する「FAコーディング」を提案致します。
FAコーディングの場合、シ・ブリュではテキストマイニングのように機械的にそのコメントの頻出ワードをピックアップしてくるのではなく、日本人スタッフがそのコメント内容を実際に読み「記載者が本当に書きたかった内容は何か」を意識してアフターコーディングを行います。これにより、微妙なニュアンスの違いや単純な用語の洗い出しだけでは見えにくい部分も分析する事が可能です。
効果的なアンケートの自由記述の分析についての事例として、下記
効果的な自由記述分析の実例
として公開しておりますのでそちらも合わせてご確認下さいませ。
自由記述(FA)リスト化サンプル
<自由記述(FA)リスト化とは>
自由記述(FA)を設問ごとに一覧表の形でリスト化するもっともシンプルな形です。
自由記述設問を入力しただけでは数値回答の設問と一緒にデータの中に埋もれてしまいます。自由記述設問がアンケート内に多ければ多い程、埋もれて見にくくなってしまうと同時に、全ての回答者が自由記述に必ず答えているわけではないので、答えていないデータ(空白データ)も混在し、見にくくなってしまいます。設問ごとにリスト化する事で見やすくなり、自由記述の内容が読みやすくなります。
リストについては、アンケート設問ごとに自由記述回答をまとめた表を作成します。
コメントの量に合わせて行幅を広げるのはもちろん、レポートに合わせてフォントや文字の大きさなどをご指定頂く事も可能です。
自由記述(FA)コーディング
<自由記述コーディングとは>
自由記述項目には数値回答の項目では拾えない回答者の自由な意見を集める事が出来るというメリットがある反面、その一つ一つを読んで解析するのは時間と手間がかかるというデメリットがあります。
そこでシ・ブリュでは、自由記述枠のコメント内容を「良いコメント」「悪いコメント」だけでなくその内容が
「何について書かれているか」
のカテゴリで分けて集計し、自由記述コーディング作業をさせて頂きます。コーディングして自由記述をまとめる事で、見やすいグラフにする事も可能となるので、アンケートのレポート作成にも向いています。また、自由記述項目では質問者が想定していないような回答が発生し、それが新たな発見に繋がる可能性が高いと言えます。
たとえば左記の表ですと、FA内容の羅列だけですと「どの内容にどの程度のコメントがあったか」というのが分かりにくい状態ですが、分類して自由記述をまとめる事で「店内の雰囲気については高評価が多く、料理に対してネガティブな意見が多い」という事が一目で分かるようになります。このように何が良くて何が悪かったのかを深掘りして知る事ができるので、問題点の早期解決と解決の優先順などを知る事が出来るようになります。
表やグラフなどの集計結果はExcel形式にて作成致しますが、ご要望に応じてPDF形式や別途ご指定のフォーマット、印刷物等にて納品も可能です。
自由記述分析の流れ
【ステップ1:お見積】
一般的に弊社サービスの「アンケート入力」や「アンケート集計」とセットでご依頼頂く事が多い「自由記述分析」ですが、お客様にて取得・データ化されている自由記述などのコメント分析からでも作業をお請けする事が可能です。まずはお問い合わせフォーム、メール、お電話等でお客様が自由記述データがどのような状態か、作業件数(文字数や分析したい設問数)、納期といった情報や「このように分析してほしい」などをお伺いしお見積をさせて頂きます。原稿サンプルや自由記述データをご提供頂く事で正確なお見積を算出させて頂く事が可能です。
【ステップ2:ご発注~原稿入稿】
お見積をご検討頂き、弊社にご発注頂ける場合は分析をご要望の元媒体(紙原稿なのか、データなのか)に合わせて「宅配便でお送り頂く」か「PDFをメール添付等の形で頂く」のどちらかをご相談下さい。受け取り後、元媒体を確認させて頂き到着のご連絡をさせて頂きます。
【ステップ3:自由記述分析作業】
ご依頼にあたって仕様などを事前にご相談させて頂きます。お客様からのご要望を基本とし、これまでの弊社でのノウハウを合わせ、お客様のご活用しやすいデータを作成します。
ご要望に応じてサンプルデータを提出させて頂く事も可能です。ExcelやPDF等、ご要望のファイル形式をご相談下さい。
データ納品後、お客様がすぐにデータ活用できるよう、作業中に不明点が発生した場合は随時問い合わせの上作業させて頂きます。
【ステップ4:納品】
データ納品についてはメール添付で納品させて頂く事を原則としますが、ご要望に応じてCD-RやUSBメモリに格納し納品させて頂く事も可能です。
作業終了後、原稿をお預かりしていた場合は宅配便にて原稿を返却させて頂きます(返送料は弊社にて負担させて頂きます)
以上が一般的な自由記述分析の作業の流れです。
分割入稿、分割納品など、お客様に合わせてオーダーメイドで対応させて頂きますので、お気軽にご相談下さい。
自由記述分析のよくあるご質問
【Q1】機密情報を預けるのが心配なのですが・・・
弊社ではお客様からお預かりする機密情報を適切に扱うべくプライバシーマーク認証を取得しております。
また、全ての作業を日本国内の完全自社内で作業させて頂く事でお預かりする情報を社外に持ち出す事もございませんので情報漏洩対策などもご安心下さい。
【Q2】分類数はどれくらいにすればいいのでしょうか
FA(自由記述)を意味分けする時に、あらかじめどういった内容に分類するかを考える必要があります。例えば一番シンプルな形ですと「良い」「悪い」「どちらでもない」の3つです。
この3つに分けた場合、単純にそのコメントの内容が良いのか悪いのかが分かりますが、逆に言うと「それしか分からない」とも言えます。「何が」良いのかを知るためには「講演者の話の内容」や「パンフレット」などの「何が」の部分を決めておく必要があります。これをたくさん決めれば決めるほど、メリットとしてその内容を細かく知る事ができますが、デメリットとしては分類数をカウントした時に分散してしまい、票数が少なくなってしまうという点が挙げられます。例えば100件のアンケートで、分類数を50としてしまうと、1つのコメントの内容でその分類とされるのが1票か2票ばかりになってしまい、グラフ化した時にその差分が見いだせないという状況に陥ってしまいます。アンケートの総件数にもよりますが、1つの設問ごとに用意する分類数は10程度が好ましいとされています。
【Q3】テキストマイニングとはどう違うのでしょうか
テキストマイニングは「その単語がどの程度出現していたか」を図のようなイメージで捉えるものが多く、例えば「授業」というワードがどれくらい多く、それに関連付けられた「分かりやすい」というワードがどの程度出現しているか等を摑む事が出来る一方で、その間に記載されている「他の授業と比べると」「先生の説明が」「教科書やテキストが」といった授業の【どの部分が】分かりやすかったのかなどの文章の中に含まれるニュアンスを摑むのが難しいという側面があります。
シ・ブリュではそういった機械分析ではなく、日本人スタッフがそのコメントを読み込む事で、ニュアンスまで含めた内容を読み取る事で、テキストマイニングより深掘りしたコメント分析が可能となっています。また、テキストマイニングを利用する際は、月額費用などがかかるサービスに登録する必要がある事が多いのですが、シ・ブリュではアンケート分析1回あたりで作業費用を計算しますので、月額や年額などの利用料は頂きません。
【Q4】自由記述分析の納期はどれくらいでしょうか
分析する内容や自由記述の文字量にもよりますが、弊社に初めて作業をご依頼頂くお客様には標準納期として「1週間~」とご提示させて頂いております。
短納期で業務をお請けしてしまうと、お客様の望むデータを作成する為の仕様確認の時間を十分に取ることが出来ない為、準備期間なども含めて「1週間~」とご提示させて頂きます。
業務の内容によって1週間より短納期でお請け出来る場合もございますので、まずはお問い合わせくださいませ。
料金
★他の作業(データ入力やアンケート入力・集計等)も合わせてご依頼頂くとお値段でセット割引が可能です。
FAの記載率、文字数、内容、コーディング数、ページ枚数等によりお値段が変わりますので、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。